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田川 明広; 岡本 久彦; 上田 雅司; 山下 卓哉
日本保全学会第3回学術講演会要旨集, p.376 - 379, 2006/07
高速増殖原型炉「もんじゅ」では、安全上重要な機器に対し、供用期間中検査(ISI: In-service inspection)を実施する計画である。原子炉容器(RV: Reactor Vessel)はプラント最重要機器の一つであり、その安全性の重要度が高いのは言うまでもない。検査としては、Na連続漏洩監視と目視検査を実施する。また、検査時の温度は約200Cに維持され、放射線環境は約10Sv/hrと、温度,放射線レベルともに高い。検査装置は、RVとGV間の約30cmの狭隘空間に挿入され、ばねの突っ張り力とタイヤ摩擦力で自重を支え、遠隔操作で垂直走行させて検査を行う。平成4年の総合機能試験(以下、SKS)で使用した現有検査装置により目視データを取得し、目標性能を満たした。また、研究開発として体積検査も実施している。本報では、さらに性能向上を図るために次世代装置開発を行ったので報告する。
郡司 郁子; 田端 理美子; 大歳 幸男*; 桑垣 玲子*; 石橋 陽一郎*
日本保全学会第3回学術講演会要旨集, p.17 - 19, 2006/07
原子力関連事業者のパブリックリレーションズ(ここでは、利害関係者との信頼構築を目的とした広報・広聴活動と定義する)及び住民参画の現状を把握したうえで、課題抽出を行い、住民と事業者との相互理解を深めていくための双方向コミュニケーションの方策を提案する。
小坂部 和也; 鬼沢 邦雄; 柴田 勝之
日本保全学会第3回学術講演会要旨集, p.75 - 78, 2006/07
確率論的破壊力学は、構造機器に対する負荷や材料強度のばらつき、あるいは欠陥寸法分布・存在確率等を考慮して機器の信頼性や健全性を合理的に評価できる手法として注目されている。今日、安全率に基づく決定論的な評価に対する合理的な説明,妥当性の評価あるいはこれに変わる評価法として、手法整備やコード開発が進められており、国外では、破断前漏洩や経年圧力容器の健全性評価にかかわる規制に取り込まれる動向にある。我が国においても、規制・規格への確率論的手法の導入に備え、評価手法の整備を行っておくことが必要である。日本原子力研究開発機構では、軽水炉構造機器の健全性に関する研究の一環として、平成8年度から確率論的破壊力学解析コードPASCALの開発を行っている。このコードは原子炉圧力容器に加圧熱衝撃等の過渡荷重が発生した場合の破壊確率を解析するコードである。ここではPASCALの解析機能及び標準的解析手法について説明するとともに、破壊確率に対する非破壊検査の影響について検討した結果の例を述べる。
榊原 安英; 磯村 和利; 山下 卓哉; 渡士 克己; 土井 基尾; 大草 享一; 田川 明広; 平原 謙司
日本保全学会第3回学術講演会要旨集, p.283 - 286, 2006/06
原子力発電所の高経年化対策の充実を図るために、原子力学会の高経年化に関するロードマップに沿って、調査研究を、長期運転プラントや研究機関等が集積化する福井県下で実施した。